TOP > 採用情報 > 吉川工業ファインテックで働く人たち > 技術部 金型技術課 S.S
地元企業でものづくりの仕事がしたいという思いから、2008年に吉川工業ファインテックに入社。以来、金型組立に携わっている。学生時代は工業系ではなかったため、金型に関する知識や技術は先輩から教わって身につけていった。現在は金型技術課の主任として、自分の仕事をこなしながら後輩の指導にもあたっている。
私の仕事は金型の組立です。この工程は機械化ができないので、部品を一つ一つ手作業で丁寧に組み立てていきます。公差(各製品に設定された数値)をクリアしていれば部品としては問題ないのですが、金型に組み込んでみると全体のばらつきが生じることもあります。そのような細かい誤差を各部門に報告して修正要請するのも、私たちの大切な仕事です。
一番印象に残っているのは、完成した金型の微調整をするために海外のお客様の工場へ行ったことです。言語が通じない中、身振り手振りでお客様とコミュニケーションを取らなければならないし、お客さんもあれこれと質問をしてくださるのですごく難しかったです。しかし、こんな遠い国でも私たちの商品が使われているのを感じることができすごく嬉しかったですね。
より迅速かつ正確に金型をつくるために、これからは従来のやり方にとらわれずに新しい方法を模索していきたいです。クライアントの製品スペックもどんどん上がってきているので、既存の手法だけに頼っていては時代についていけません。各部門の意見を聞いたり、先端技術の勉強をしたりして、会社全体で技術のパワーアップを図っていきたいです。
私たち金型技術課では組立作業のことを「金型の顔色を見ながら組み立てていく」と言います。本当に顔色を見るように、部品一つ一つの仕上がりを丁寧に確認する。そのように細かな技術が求められる、繊細な仕事なのです。しかも金型製造はクライアントの要望に応じてつくるオーダーメイドなので、毎回新しい製品に挑戦することになります。新しいことに挑戦する気持ちや細かいことにまで気を配ることができる人は、未経験でもきっとこの仕事で活躍できるはずです。